患者さんの義歯に関する問題を認識する
患者さんは義歯に関する問題を抱えていませんか?
患者さんの義歯に関する問題を認識することは、必ずしも簡単なことではありません。
イギリス補綴歯科学会(British Society of Prosthodontics: BSSPD)のガイドラインでは以下を推奨しています1:
- 義歯の調整は、患者さんの経験や要望を考慮して行う
- 義歯の装着部位は、患者さんが不満を訴えていない場合でも外傷の確認をする
- 定期的な確認のための歯科受診の重要性を説明する
患者さんの義歯に関する問題を認識する:義歯の問題解決チェックリスト
患者さんの顎のサイズ2 | 小さい下顎、平らな顎堤、小さい基底面は、義歯の安定性2,3、維持力2,4、咀嚼力3,4、義歯の満足度3の低下につながることがある |
多剤服用/健康状態2 | 高齢化と薬物治療の増加2は、口腔乾燥(ドライマウス)などの口腔衛生上の問題につながり5、義歯の維持力が低下することがある2 |
骨吸収6 | 義歯の適合性と快適さに変化7を伴う、維持力不足6 |
部分床義歯8,9 | 天然歯に過度な機能的矯正力がかかると、歯の動揺の増大や歯の喪失の原因となることがある8,9 |
心理的および物理的健康状態10 | QOLの低下:不快感、特定の食物を避ける、落ち着かない、社会的状況を避ける10 |