GSKの疾患概要では、口腔衛生上の問題の背景にある原因とメカニズムのほか、それらが患者さんのQOLに及ぼす影響についても取り上げています。また、診断およびケアに関する標準的なガイドも提供しています。
口腔疾患
知覚過敏
知覚過敏はよくみられ、過少診断されることの多い疾患です1。知覚過敏の人は飲食時や歯磨き時、冷たい空気を吸った時に短く鋭い痛みを経験し、それがQOLに多大な影響を及ぼすと言います2。
歯肉の健康
イギリスでは成人の83%に歯肉炎がみられます3。早期に確認された場合は、毎日の歯磨きとデンタルフロスの使用、そして定期的な専門家によるクリーニングで回復することも多い疾患です。しかし、未治療のまま放置されると、歯肉炎が進行し、重症例では歯を失うこともあります4。
義歯ケア
イギリスではほぼ５人に１人が総義歯、または部分床義歯を使用しています3。義歯の使用経験は患者さんによって異なります。義歯の性能は、口腔内の構造や口腔乾燥、補綴物の適応具合など、個々の医学的、物理的、心理的要因による影響を受けます5–10。
酸蝕
エナメル質損耗は進行性で、多因子性疾患であるため、影響が長期に及ぶ場合があります5。エナメル質は日常的な酸への接触に対応する能力を備えていますが、頻繁かつ長期的に酸に接触すると脱灰がより進行する可能性があります3。
食生活や生活習慣の変化や寿命が延びたことにより、エナメル質損耗は長期にわたる歯の健康管理において、益々重大な問題となってきています4。
