知ってそうで知らない義歯安定剤の話
2025年(令和7年)には、65~75歳以上の人口が全人口の30%を占めると予測されています。我が国はこの問題に対処すべく、国は地域の中で、高齢者をサポートする地域包括ケアシステムの構築を推進しています。このシステムで重要となるのが、訪問診療であります。
訪問診療の現場では、限られた中での治療となり、理想的な治療とは異なります。このような状況において、義歯安定剤の需要は大きくなると考えられます。義歯安定剤の年間販売額は約150億円以上であることから、多くの義歯装着者が使用していることがうかがえます。義歯安定剤は、利点だけでなく欠点も併せ持ちます。しかしながら、患者は義歯安定剤の功罪を知らぬまま使用している可能性があります。このため、歯科医師は義歯安定剤について知り、患者に義歯安定剤について説明する必要があります。
今回、義歯安定剤の臨床効果、リスク、義歯の管理方法についてお話をさせて頂きますので、患者指導の一助として頂ければ幸甚です。
開催日 :2022年11月29日(火)
開催時間 :19:30~20:15
演者 :愛知学院大学歯学部 高齢者・在宅歯科医療学講座教授 木本 統先生