二階堂 徹 先生をお招きして「知覚過敏症に対する臨床的なアプローチ」についてご講演いただきます。
知覚過敏症に対する臨床的なアプローチ
「歯がしみる」という訴える患者は多く、その原因が知覚過敏症であることはよくあることである。教科書的にはそのメカニズムとして「動水力学説(Hydrodynamic Theory)」が知られるが、臨床的な知覚過敏症を理解するためには不十分である。知覚過敏症の発症に患者の生活習慣が大きく影響するため、問診は非常に重要である。歯が持続的に溶ける環境であれば、知覚過敏抑制剤の効果は一過性である。まずは口腔内で歯と唾液がボーダーレスに接する正常な環境に改善することが基本である。
ホームケアにおいて患者が積極的に行える知覚過敏症対策は歯磨きである。シュミテクトは高濃度フッ化ナトリウムと硝酸カリウムを配合し、その効果は、①プラーク除去(酸性環境を防ぎ、歯面を露出)、②フッ化物の供給(石灰化の促進)、③神経線維の興奮抑制(カリウムイオンの効果)と考えている。患者の生活習慣の改善は大変重要であり、過度な歯磨きや頻回の酸性食品・飲料、糖質の摂取を控えることも知覚過敏症の軽減につながる。
開催日 :2023年11月22日(水)
開催時間 :19:30~20:15 ※講演後にQ&Aの時間を設けております。※20:20~20:30はHaleonからのお知らせです
演者:朝日大学歯学部口腔機能修復学講座 歯科保存学分野 歯冠修復学 教授 二階堂 徹 先生
本ウェブ講演会は開催終了しました。ご参加ありがとうございました。
その他のウェブ講演会情報
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