
歯科衛生士との病院内連携が鍵となるこれからの口腔健康管理開催日:2025年9月3日(水) 時間:19:30~20:15
2025-09-03
鶴見大学歯学部 歯周病学講座 教授 長野 孝俊 先生
超高齢社会に突入した日本において歯周病治療の重要性は広く認知されている。国民の平均寿命が延びていくのは大変喜ばしいが、今後の歯科医療の現場では患者の歯科医院への通院が困難となるケースが増加し、患者自身によるセルフケアの確立や歯周外科治療による積極的な介入が難しい高齢者や有病者に遭遇する機会も増えていくと予想される。
そのため、従来までの機械的なプラークコントロールを中心とした歯周病治療による対応とは少し視点を変え、歯周病に対する時代に即したアプローチが必要になってくると考えられる。
従来のブラッシング指導を主体としたホームケア導入のステップが今後も重要なのは明らかである。しかしながら、歯周病とは異なる疾患の存在に気付き、数ある歯磨剤の中から患者の目的に合った製剤を見つけ、歯ブラシ以外の清掃用具とその使用法について様々な選択肢を提示するような口腔健康管理の手法を確立し、患者のモチベーション向上やサポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)における通院意欲を持続させるように、歯科医師と歯科衛生士とが病院内で緊密に連携を図ることが望まれる。
本講演では、患者の将来を支えるために必要となる着眼点、共有しなければならない知識、具体的な歯磨剤の活用方法などについて紹介をしたい。
開催日:2025年9月3日(水)
開催時間:19:30~20:15(日本時間)
講演者:鶴見大学歯学部 歯周病学講座 教授 長野孝俊先生
略歴
2000年3月 日本大学松戸歯学部 卒業
2004年3月 鶴見大学大学院歯学研究科 修了 博士(歯学)
2004年4月 鶴見大学歯学部 助教 (歯科保存学第二講座)
2007年4月 ミシガン大学歯学部 客員研究員 (生体材料科学講座)
~2009年3月
2013年4月 鶴見大学歯学部 講師 (歯周病学講座)
2016年10月 鶴見大学歯学部 准教授 (歯周病学講座)
2024年4月 鶴見大学歯学部 教授 (歯周病学講座)
所属
日本歯周病学会 理事・専門医・指導医
日本歯科保存学会 理事・専門医・指導医
日本レーザー歯学会 理事・専門医・指導医
※講演後にQ&Aの時間を設けております。
※20:20~20:30は“Haleonヘルスパートナーからのお知らせ”です
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