
義歯安定剤を正しく使って味方にしよう! 開催日:2025年5月28日(水) 時間:19:30~20:15
松本歯科大学 歯科理工学講座
2025-05-28
教授 黒岩 昭弘 先生
近年の残存歯を長期に温存する傾向によって歯を失った時、顎堤は高度に吸収し、義歯の維持安定を図るには不利になっている。このような状況で義歯安定剤を用い不安定な義歯を安定化して咀嚼することで得られる恩恵は大きい。また、部分床義歯でも支台歯がホープレスなのに患者がどうしても抜歯を望まない場合や新義歯を製作する際、本剤を使えば安定の悪い旧義歯の支台歯への負担軽減が得られる。問題なのは患者が我々に隠れて使用し、使い方が適切でないことである。基本的にはクリーム状の安定剤を推奨し、ホームリライナーの使用は勧めていない。交換頻度、除去方法など患者はほとんど自己流で取り扱っている。説明には対象が高齢者であるのでパンフレットの配布や口頭で行うだけでなく、実際にチェアサイドで貼付を実施させ理解度を確かめることが大切である。このように本材料の特性を正しく理解し使えば補綴治療や装置の管理に有用な味方になる。
開催日:2025年5月28日(水)
2025-03-26
開催時間:19:30~20:15(日本時間)
講演者:松本歯科大学 歯科理工学講座 教授 黒岩 昭弘 先生
略歴
2003年 松本歯科大学 教授2015年 明海大学 客員教授 2023年 日本顎咬合学会 前理事長2023年 日本歯科産業学会 副会長2024年 日本歯科理工学会 中部地方会会長
所属
日本顎咬合学会、日本歯科理工学会、日本補綴歯科学会、日本歯科産業学会、 日本口腔インプラント学会、日本デジタル歯科学会、International Academy of Contemporary Dentistryほか
※講演後にQ&Aの時間を設けております。
※20:20~20:30はHaleonヘルスパートナーからのお知らせです 視聴には事前登録が必要です。
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